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福井内閣府特命担当大臣記者会見要旨(平成30年9月7日(金))

日時:平成30年9月7日(金)10:25~10:32  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室

1.発言要旨

ベトナムへの出張の報告をさせていただきます。
9月3日月曜日から9月6日木曜日にかけまして、ベトナムハノイ市に出張させていただきました。
海洋政策担当大臣といたしまして海洋政策を担当するズン副首相、ハー天然資源・環境大臣、チュン外務次官と会談し、日越双方の種々の協力関係を維持することを確認いたしました。また、私とハー天然資源・環境大臣との共催の形式で「海洋政策セミナー」を開催いたしました。日本側から第3期海洋基本計画、海洋の環境問題への取組、海洋科学、港湾開発支援の分野について、それぞれ各専門家から講演を行っていただき、本年5月の安倍内閣総理大臣とクアン・ベトナム国家主席との日越首脳会談共同声明に基づき、我が国の海洋政策に関する知見と経験を共有して、ベトナムの海洋国家としての今後の発展に貢献させていただきました。
消費者及び食品安全担当大臣といたしましては、商工省を訪問し、消費者政策等の現状に関して意見交換を行いました。また、日系企業を訪問し、現地における消費生活の状況を視察するとともに、日越大学で学生等に講演も行いました。
今回の出張で得られました知見等を今後の施策の推進に活かしてまいりたいと存じます。

2.質疑応答

共同通信の阪口です。
北方領土の墓参が昨日中止になりましたけれども、それに対しての受け止めをよろしくお願いします。

9月10日から13日までの日程で予定しておりました北方墓参第3班につきまして、墓参予定地への訪問に関して、外交当局間の調整がつかなかったため中止になったという事実に関連しての御質問でございます。
まず、北方墓参は、北海道が元島民等関係者の希望等を踏まえて訪問計画を策定し、外交ルートを通じてロシア側との調整を経て実施するものでございます。
今般の北方墓参第3班につきましては、次のとおり外務省から報告を受けました。
まず、択捉島の留別墓地、ポンヤリ墓地、年萌墓地、オンネベツ墓地、この4箇所の墓地を訪問する計画でロシア側と鋭意調整を行ってきた。7月下旬になって、これらの墓地の訪問については、ロシア側で調整が整っていない旨の通報があった。これを受けて、北海道庁とも相談の上、どのような形での訪問が可能であるかについて、累次にわたりロシア側への働き掛けを続けてきた。しかし、9月3日時点で調整がつかなかったことから、北海道庁として本事業の中止を決断したという外務省からの報告を受けました。
このような結果につきましては、元島民の方々の思いに鑑みれば、誠に残念でございます。私も北方対策担当大臣として引き続き、元島民の方々のお気持ちに寄り添って、北方墓参についても、訪問計画や調整経過について、これまで以上にしっかりと注視して、必要に応じて関係者に働き掛けてまいりたい。

琉球新報、知念です。
先週の大臣の会見の後になったと思うんですが、沖縄県が辺野古の埋立承認を正式に撤回しました。これについての受け止めがあればよろしくお願いします。

先日8月31日になりますけれども、沖縄県が普天間飛行場の辺野古移設に係る埋立承認を撤回したと承知しております。
本件につきましては、防衛省沖縄防衛局において、関係法令に基づき対応するものと認識しておりまして、詳細は防衛省にお尋ねいただければと存じております。

共同通信の阪口です、
またロシアの話に戻るんですけれども、地震がありまして、ちょっとどうなるか分かりませんけれども、総理がロシアに訪問されて、プーチン大統領と会談されるということもありますけれども、墓参のこと、もしくは共同経済活動のこと、何か期待されることがございましたら、大臣からよろしくお願いいたします。

今、地震のことをおっしゃったので、私の方からも今回の地震に被災された皆様方にお見舞いを申し上げたいと存じます。
ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに関連して、安倍総理とプーチン大統領との会談についてどう期待するかという御質問でございますけれども、安倍総理は9月11日からの東方経済フォーラムに出席して、その際に日露首脳会談を行うべく、具体的な日程について調整中としております。
日露首脳会談では、安倍総理とプーチンロシア大統領との間の強い信頼関係の下で、北方領土問題、取り分け、高齢化する元島民の方々のより自由な往来のための改善や共同経済活動の実現に向けた議論について進展があることを期待しているところです。