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有機農業者×消費者による「女性同士の交流会」(平成26年1月29日)

有機農業者×消費者による「女性同士の交流会」に参加しました。(平成26年1月29日)

有機農業者×消費者による「女性同士の交流会」会場の様子

有機農業者×消費者による「女性同士の交流会」

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、宮城県の有機農産物は放射性物質の検査結果が基準値以下にもかかわらず、取扱いが減っています。
そのため、県は地産地消による信頼回復を目指し、県内の消費者と生産者の相互理解を図るため、交流会を開催しました。
当日は、午前中に有機農産物や放射性物質検査などの基礎知識を学び、昼食には交流会に参加した生産者提供の有機野菜をふんだんに使用した料理を頂きました。午後には生産者3名、大学生1名が意見発表をして、秋吉大使や参加者からエールや感謝の言葉、質問が交わされました。

  • (写真)ランチメニュー1
  • (写真)ランチメニュー2

ランチメニュー(一部)

秋吉久美子さん

東北未来がんばっぺ大使
東京電力福島第一原子力発電所の事故による食品の風評被害の防止等のため、生産者による安全性確保や復興を目指した取組等を消費者の皆さんに広く知っていただく活動を行っています。

秋吉 久美子さん
福島県いわき市で育った日本を代表する女優。東日本大震災の被災地の復興支援活動にも尽力されています。

「女性同士の意見交換会」概要

(写真)小関陽子さん

小関 陽子さん(生産者)
32年間、農薬・化学肥料を使わずにお米作りに取り組んでいます。無農薬栽培は、夏場の草取りが本当に大変で、四つんばいではうように手取りし、まるで修行のようですが、食べてくれる人の顔が見えることは励みになります。有機農業を続けて報われたと思ったことは、目の前でとんぼが羽化するシーンを見て感動したときです。福島県のことは、他人事ではないと感じています。大地に根ざして暮らしている者にとって、その地を離れるということは辛いことです。

(写真)北村みどりさん

北村 みどりさん(生産者)
原発に一番近い丸森町から来ました。震災後に仲間と市民測定所を立ち上げ、測定できる体制を整えましたが、自分の作ったものが、本当に安全なものを求めるお客様に喜ばれないと認めるのが辛かったです。生産者は測定結果を表示して販売し、消費者はその数値を見て買う・買わない、食べる・食べないを自分で判断する。それが当たり前の世界になって欲しいと思っています。九州から原木を取り寄せてハウス栽培したシイタケで限界値以下のものが出始め、みんなで喜び合い、涙が出てきそうになりました。

(写真)和田智子さん

和田 智子さん(生産者)
1haの畑で、約100種類の季節の野菜を作っています。販売先には、全て私が直接お届けしています。その理由は、作る人と食べる人が、顔の見えるところで情報を交換することが私の野菜作りの基礎にもなるし、食べてもらう人の意見が聞けるからです。これからも、人と人の顔が見える関係、食べる人が作る人を支え、作る人が食べる人を支える、双方の支え合いを実践していきたいと思います。

(写真)平松希望さん

平松 希望さん(農学部大学生)
津波被災農地の復旧ボランティア活動を通して、農業はただ作物を作る産業ではないと感じました。
生産者は、農業を営むことで地域の文化や歴史を守り、また、消費者の健康や安全、さらには風景を守っていると思います。
一方で消費者も、地域を育て、守ることができる立場です。農産物はその栄養に加え、地域の歴史、風土、これからの環境も商品価値として持っております。消費者は農産物の裏側のそのような積み重ねも含め、正しく判断し購入することで、生産者とともに地域を守り、育てていくことができます。共に「風景をつくるごはん」の担い手になれるのです。

(写真)秋吉さん

秋吉さん
日本の自給率は約40%ですが、有機農業の方々は、日本の食料自給を支える農業の方達の中でも、未来を見据えて自分の信じるものを人間の営みと捉え、自分の体を使って夢を託し、人生をかけて生きる喜びを追求されてきた方達だと思います。
消費者の選択する知性も大事にしていきたいと今回しみじみ思いましたし、良い機会を頂いたとも思いました。私も、表面的な単なる知識を得るだけではなく、生産者の方達のお心をきちんと承って、何かチャンスがあるごとにたくさんの方達に伝えていきたいですし、伝えることが大使の役目だと改めて思いました。
今後は、日本の農業も、世界に発信していく時だと思いますし、心もある、志の高い、希望をつなぐ農家の方達を、消費者の方達は何とか「支える」心づもりを持つべきではないかと考えます。「被害者だから助けよう」ではなく、ボランタリーは「友情」だというように、立ち位置や考え方を変えていけたらなとも思っています。

高橋やすゑさん(消費者)
本日の参加者は約70名とのことです。参加された一人一人が、今日の食事の内容や有機農業の必要性・大切さをお友達2人にお話すれば、3倍に広がるわけで、そのような行動をとってはいかがかなと思います。

高橋千代さん(消費者)
「命をつなぐのは食べ物から」ということは以前から身に染みてはいたのですが、今回、有機栽培で育てられた食が次代につなぐ大事なものであるということを再認識できたことは、とても良かったと思っています。

(写真)有機農業者×消費者による「女性同士の交流会」集合写真