文字サイズ
標準
メニュー

福島県国見町

福島県国見町を訪問して米づくりの現状を伺いました。(平成26年11月3日)

(写真)福島県国見町を訪問して米づくりの現状を伺いました。

福島県のブランド米「天のつぶ」

秋吉久美子さん

「天のつぶ」は、福島県が15年の歳月をかけて開発した品種です。穂が出るときに天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに実る一粒一粒のお米をイメージして命名されました。
草丈が短いので倒れにくく、病気にも強いため栽培しやすい品種とされ、安定した品質と収穫も期待できる食味の良い品種であり、復興のシンボルと位置づけられています。

世界初 福島県産米の「全量全袋検査」
東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故による放射能への不安から、福島県産の農林水産物の消費に甚大な影響が出ました。米は、国民の主食であるため、特に消費者の関心が高く、安全性にも厳しい目が向けられています。
そのため、福島県では、収穫後は出荷前に全ての県内産米を検査する「全量全袋検査」を実施し、基準値を超える米を流通させないようにしています。

東北未来がんばっぺ大使
東京電力福島第一原子力発電所の事故による食品の風評被害の防止等のため、生産者による安全性の確保や復興を目指した取組等を消費者の皆さんに広く知っていただく活動を行っています。

秋吉 久美子さん
福島県いわき市で育った日本を代表する女優。東日本大震災の被災地の復興支援活動にも尽力されています。

対談概要

(写真)小坂アグリの皆さん

小坂アグリの皆さん
「天のつぶ」生産に力を入れている小坂アグリ㈱の朽木勝之さん(左上から順に)、黒田勝夫さん、赤坂正弘さん、仲野博行さん。

(写真)佐藤長一さん

佐藤 長一さん
国見町地域農業再生協議会の全量全袋検査場の検査責任者。

全量全袋検査を徹底しています。基準値を超えたお米は一切流通しません。(佐藤さん)

佐藤さん
福島県内では、平成24年産米以降、生産や検査体制を整えました。具体的には、田植え前の段階で、除染や放射性物質吸収抑制対策を実施しています。また、収穫後には、全てのお米を検査する「全量全袋検査」を実施しています。
秋吉さん
全量全袋とはすごいですね。
佐藤さん
これは世界で初めての取組です。基準値を超えたお米は一切流通しませんので、福島県産米を安心して食べてもらいたいです。
(写真)福島県国見町2

福島県のブランド米「天のつぶ」に期待するところは大きいですね。(秋吉さん)

秋吉さん
新しい品種の「天のつぶ」をいただきました。甘みがあり、とても美味しいです。売行きはいかがですか。
朽木さん
この福島県のブランド米「天のつぶ」は、いよいよ今年から県外向け販売が本格化しているものです。売行きは良いようです。
秋吉さん
お米は震災以前の販売環境に戻ってきていますか。
朽木さん
残念ながら、福島県産米が一番最後まで残ってから取引されると聞きます。値段は、どの地域のお米も下落傾向が続いていますが、その中でも、特に福島県産は下がっているということです。
秋吉さん
全量全袋検査で安全性は他県産と遜色ないのに、おかしいですね。そうした中、この福島県のブランド米「天のつぶ」に期待するところも大きいですね。パッケージのデザインも素敵です。
朽木さん
天の文字を分割し、空をイメージする紺色、豊穣の黄金色、福島県民の熱い心を表す赤色を用いて、人とお米の絆を表しています。
秋吉さん
現代は全国各地に様々なブランド米があります。この「天のつぶ」も、例えば贈答品として送られた方が、「あら、「天のつぶ」だわ。うれしい。」というようなものになればと思います。
ところで、朽木社長は、今年、ある大役を果たされたそうですね。
朽木さん
今年の皇居で行われた新嘗祭(にいなめさい)に、ここ国見町からは53年ぶりとなる献穀の役を務めました。この名誉は私一人ではなく、この土地で米作りをする全員のものです。我々皆で、励みにしていきます。

(写真)福島県国見町

これからもこの地で生産されたものを食べていってもらいたいです。(朽木さん)

朽木さん
震災の年は、生産した米から放射性物質が検出され、このまま作っても売れないのではないかと心配しました。その後は、数値は安定しており、基準値を超えるものは出ていません。
秋吉さん
東北の人は寡黙だから、損をしていますよね。我慢強く、一歩一歩積み重ねていくことも大事ですが、生産者としてのアピールも大事だと思います。もっと、頑張っている姿や声を表現して、発信してもいいかなと思います。
朽木さん
震災の年に生まれた孫たちはずっと、この地で生産されたものを食べてきています。これからも、この地で生産されたものを地元の人を始め、多くの人に食べてもらいたいと考えています。