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記者会見要旨
(平成27年11月27日(金)16:40~17:03 於)消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

畑村委員長

本日の調査委員会では、新たな調査案件として、家庭用コージェネレーションシステムから生じる運転音・振動によって不眠等の健康症状が発生したとの事案、これをテーマにして調査分析することを決めました。
コージェネレーションシステムは、ガスを燃料として燃料電池やエンジンの方式で発電し、その際に生じる排熱を回収し、給湯に利用するシステムです。エネルギー効率の高い製品であるため、省エネの観点から重要なものであり、今後普及していくことが見込まれます。運転音と健康症状との関係は今後調査していきますが、普及が見込まれる製品であることからこそ早い段階でこうした訴えにも目を向ける必要があると考えました。
このほか、本日の委員会では、2件の調査事案について議論しました。ハンドル形電動車椅子と子供による医薬品誤飲の2つです。
第1に、ハンドル形電動車椅子の事案について、現地調査や使用実態に関するアンケート調査の分析状況、報告書の取りまとめの方向性について専門委員から説明を受け、部会での議論を踏まえつつ審議しました。
第2に、子供による医薬品誤飲の事案について、事務局から報告書素案の説明を受け、議論をしました。詰めの議論をしっかりと行いながら、できるだけ速やかに公表したいと考えています。
調査等の状況については、持丸委員長代理に説明していただきます。

持丸委員長代理

続いて、今月開催しました工学部会での議論を御報告いたします。
部会では、ハンドル形電動車椅子、子供による医薬品誤飲の2件の事案について審議いたしまして、車椅子のほうは、今、畑村委員長よりお話のありましたのとほぼ同じ内容を部会のほうでも議論をいたしました。
医薬品の事故の事案については、詳細なチャイルドレジスタンス包装容器の開封試験の結果を専門委員に説明いただきながら、それをどういう形で報告していったらいいか、最終的な意見や再発防止策をどんなふうに組み立てていったらいいかというあたりを審議いたしました。
私からは以上です。

2.質疑応答

共同通信の平田です。
このコージェネレーションシステムの関係なのですけれども、下の注1に、不眠のほかに頭痛とか目まいとか吐き気、耳鳴りというものを書いていますが、これは実際に、この相談件数に含まれている事例なのですか。
事務局

相談の中にこういう症状が書かれているということです。

では、事前に相談があった健康症状も含まれているということですか。
事務局

そうです。

関連で、同じ件で、この調査のどんな調査をやっていくかというところなのですけれども、まず、この被害申告が、相談があったところの現地調査などを重ねて、まとめていくといいますか、調査をされる感じでしょうか。
事務局

まだ率直に言うと固まったわけではございませんけれども、先ほど申し上げましたように、テーマという感じでやろうと思っていますので、幾つかの事案に当たりながら、恐らく測定などもしていって特性を見たりとか、そういうところから始めていくのかなというふうに思っています。

その測定というものは何か、エコキュートのときもそうだったと思うのですけれども、運転音に含まれる低周波音等、設置場所との距離とか、あと、症状はどのように変わっていくかというものとの関係はどういうことですか。
事務局

まだ具体的に個別項目は決まっておりませんけれども、距離ですとか、そういったことも論点には当然出てくると思いますし、そもそもどういう音が出ているのかとか、そういったところから始めていくのだと思います。

朝日新聞の重政です。
昨年12月にエコキュートの報告書を出していますけれども、そのときも低周波の問題というものを、健康との因果関係は認めなかったものの、関与の申出があるということだったと思うのですが、こういうものは類似の製品というものでまとめて対応することはできなかったのでしょうか。同じように低周波や騒音を出す製品として対策を求めるというので前回のときにするということはできなかったのか。それとも、その後でもエコキュートなどと同じなので対応を求めるということはできなかったのでしょうか。
事務局

その点で言いますと、例えば相談される症状などは確かに同じような症状、ヒートポンプのときもございました。ただ、少し製品の仕組みが異なるところはございますので、そういう意味で今回も初めから同じであろうという予断は持たずに調査はしていきたいと思ってございます。

持丸委員長代理

ちょっと私から補足をしてよろしいでしょうか。
前回、エコキュートをやって、それが発表されて、確かにその結果が本当に満足のいくものであったかどうか分からないですが、いずれにしても、その後、これがあるのならということでいろいろ申立てが出てくるようになったというのは、ある意味では我々のやった報告が消費者の方々の申立てをする敷居を下げたのではないかという気がしています。
普及全体から言いますと、総台数はこれからやるガスコージェネレーションのほうが少ないのですけれども、そういう意味ではそれから申し立てがいっぱい出てきて、ただ、それに関して違うねという話がどうしても出てしまうのです。今、原理的に違っているので、それはもしかしたら同じ部分があるのかもしれないですが、そこも含めて調査をしっかりしましょうということです。
後から見てみれば、最初に一緒にやればよかったということかもしれませんけれども、社会としてそういうふうに報告書が出て社会が動いて、また我々も動くという、そんなサイクルになっていると理解ください。

毎日新聞の塩田です。
調査は、スパンとしてはどれぐらいをめどにというふうにお考えでしょうか。
事務局

なかなか難しいところではありますが、これはどんな案件でもひとまずは1年というのをまず目指してやっていくというところであります。
ただ、ほかの調査もそうですけれども、やっていくとさらに疑問点が出てくるということもよくありますので、今のところはいつまでにというところを申し上げるのはなかなか難しいかなというところでございます。

畑村委員長

また違う視点から今の話をやると、前にやっていたのは要するに電気を持ってきて、それで熱を使うというときに、ヒートポンプというもので大気の持っている熱をどんどん取り込むことで全体としてはすごく熱量が得になるような、そういうメカニズムを使っていたわけです。それが前にやっていたヒートポンプのやり方です。大体、それがどのくらいかといいますと、使った電気の2.5倍ぐらいの熱を取り込めるというので、物すごく得なやり方になっていて、それが広く使われていて、それで今のようないろいろな問題が起こっていたわけです。
それで、今度の燃料電池とか、それをひっくるめたコージェネレーションシステムといっているのは、今度は燃料そのものを燃やして電気をとるというのがまず基本的な性能です。だけれども、そのときに、今までなら捨ててしまっていたような熱も取り込んで、全体としては燃料の持っているエネルギーを全部使ってしまおうというシステムです。原理がそういう意味では全然違うけれども、周りの空気との関係で熱を取り込んで全体を上手にしようというレベルで見ればどちらも同じで、それがそういう機器を狭い家なり、隣り合っている家のところでそういうものを設置すると、設置した人のほうは具合がいいけれども、反対側のほうの人のところに振動が行ったり音が行ったりするという形で、置いた人が自分で迷惑するのではなくて、置いた隣の人が迷惑するという特徴があったわけです。
そういう意味で見て、そういうまずさがどういう格好で現れてくるかといいますと、低周波振動。さもなければ、それを音であったり振動であったりする。それも夜、それを使うようなときにそういう使われ方をすると、設置したほうの人は寝ているかもしれないけれども、反対側の人は寝られないということが起こってきます。ですから、いろいろな問題が起こってくるのですけれども、世の中全体で見ると、熱エネルギーを上手に使おうという意味ではどちらもとても合理的なものです。
これから先、この日本と言わず、地球上で何か熱を使ってみんながやるようなことになりますと、ここで使っているような機器をみんなが使わざるを得ないし、これがちゃんとしたものでお互いに迷惑をかけないようなものに技術の発展がちゃんとしていけば、こういうものこそみんながちゃんと使うべきものであるという理解があります。
ところが、そういう全体の理解としてはちゃんとしたものになっているのに、具体的に使っているものですと低周波振動の音とか問題とかそういうもので、とても困ってしまいまして、それも設置した人でない人のところに迷惑がかかるという格好で起こっているので、これはやはり取り上げないといけないなというので取り上げています。多分、こういう機器はこれからずっと台数がどんどん増えていくと思いますし、今、問題になっているような問題が解決できさえすれば、すごく合理的な機器やシステムになっています。ですから、何かで困ったことがあるからというところでだけ見ているのではなくて、技術の方向としてはものすごく大事なものなのだという捉え方が必要であると思っています。
普段、そういう言い方はしませんし、そういう報道のされ方をしないから、みんなも気がつかないで言っていますけれども、全体としてはものすごく大事な技術なのにそれらが副次的に出てくる事柄で、みんなで今、困っているのだという捉え方が大事であると思います。

すみません。この家庭用燃料電池コージェネレーションシステムと家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムは、それぞれ把握している範囲で販売台数とかがもし分かれば。
畑村委員長

もう一個、家庭用ヒートポンプ給湯機の台数もですね。前回の、百何万台だかなんだかで、それとの比較で見るとよく分かります。

事務局

それぞれ業界団体ですとかそういうところの統計でありますけれども、一つは燃料電池のほうでありますが、平成21年度から平成27年9月末までの販売の累計を足しますと、約14万3千です。もう一つのガスエンジンのほうでございますが、こちらは、始まりは分からないのですが、2014年3月末時点での累計の台数が約13万8千台というところであります。ですから、恐らくどちらも今時点ですと14万台ぐらいのところだと思います。

ガスエンジンのほうも累計販売台数ではないのですか。
事務局

ガスエンジンはどちらでしたか。出荷か販売かは分かりますか。販売ですか。

事務局

累計です。

累計台数としか分からないのですか。
事務局

出荷ベースです。

累計出荷台数がガスエンジンのほうで、燃料電池のほうは累計販売台数ですか。
事務局

そうです。こちらは平成21年度から平成27年度の9月末までの間です。それ以前販売されていないと思いますので、平成21年度から売り出されて、先ほど言いました14万3,000というのは累計の販売台数になります。

持丸委員長代理

家庭用ヒートポンプ給湯機は百万台ですか。

事務局

約5百万台です。

日本消費者新聞の丸田です。
確認です。これはどちらも申出によって、それを契機として案件にしたということですか。
事務局

はい。契機としてはそれでよろしいかと思います。ただ、個別の事案をやるというよりは、最終的にはテーマ選定になります。

それと、先ほどの委員長からの発言の中にもあったのですが、要するに設置した人ではなくて、むしろ隣の人とか、そういうことのようなのですけれども、何か代表的な事例とか個別事例とか、幾つかないのでしょうか。つまり、女性なのか、男性なのか。あるいは年代はどうなのかとか、そういうものはどうでしょうか。設置してから何箇月後ぐらいであるとか。
事務局

まさにそこはこれから詰めていこうかなというところです。

すみません。家庭用燃料電池と家庭用ガスエンジン、それぞれなのですけれども、商品としてはそれぞれ何商品出ているとかはありますでしょうか。
事務局

メーカーで言いますと、前者のほうが3社ぐらいございます。それで、後者のほうは1社のものが多いというふうに聞いてございます。ただ、その中でモデルがどうかまでは、率直なところ、我々もそこまでは分かりません。
ただ、余り特定のモデルに偏っているとか、そういう問題ではなさそうであるというのが相談事例等からすれば類推されます。

これとは違うのですけれども、エレベーターはどうなったのでしょうか。
事務局

エレベーターにつきましては、引き続き調査をしているという段階でございます。調査をやり、これから報告書の取りまとめをしていくところに向けて、いろいろ整理をしているという段階でございます。

年内に。
事務局

時期はなかなか申し上げられませんけれども、できるだけ早く、かつ、きちんと論点が網羅できるようにということでやっておるところでございます。

今、調査と仰ったのですが、前のあれですと結構、言葉の部分とかなどのイメージを受けたのですけれども、調査というものは何でしょうか。
事務局

済みません。調査というものは1プロジェクトをひっくるめて調査といったところでございますので、そういった報告書取りまとめに向けた議論とか論点をどうしていくかとか、そういったところを詰めている段階でございます。

また別件なのですけれども、子供の医薬品誤飲の報告書は、12月25日あたりに公表になるのでしょうか。
事務局

できるだけ早くということで努力をしているところでございますし、大分詰めの段階に来ているというところではございます。日取りまではなかなか申し上げられませんが、大分詰めの段階まで来ているというところです。

すみません。子供の医薬品の誤飲のあれは、先ほど、本日は報告書の素案の議論ということで、素案自体が出ているということですね。その議論をしたと。
事務局

はい。