記者会見要旨
(平成27年2月20日(金)16:41~16:50 於)消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

畑村委員長
第29回消費者安全調査委員会の会議の概要を話します。
  本日の調査委員会では、エスカレーターの事案について、担当の専門委員と事務局から報告書素案の検討状況について説明を受けました。詰めの議論をしっかりと行いながら、できるだけ速やかに公表したいと思います。
  調査等の状況については、持丸委員長代理に説明していただきます。
持丸委員長代理
委員長代理の持丸です。
  工学部会で部会長をしております。工学部会のほうでは、エスカレーターの案件、子供による医薬品誤飲の工学的な方面での検討の2点について審議を行いました。
  エスカレーターの事案は、もう報告書の素案を取りまとめる段階ですが、以前申し上げましたけれども、コンピューターシミュレーションみたいなものを使っておりますので、それをどうやって誤解なく皆さんにお伝えするかという観点を中心に、報告書のまとめ方について、今、議論をしているところです。今、調査委員会のコメントもいただきながら、早急に取りまとめができるよう、もうあと一息というところですが、部会で議論を進めております。
  医薬品の誤飲については、もう1つのほうの部会で進められていて、食品・化学・医学部会だけではなくて、工学部会でもちょっと議論をしようということになった案件でございます。これはパッケージ、包装品のほうに技術的な改良を加えることによって、ライターのときにやったようにチャイルドレジスタンス、子供に開けにくいということを実現できるのではないかという観点があるかです。
  ただし、ライターはお年寄りが万が一使えなくても、マッチがあるではないかとかがあるのですけれども、お薬はお年寄りが万が一開けられないと、今度はそちらのほうが大きな問題になります。これをチャイルドレジスタンス・シニアフレンドリー、CRSFと呼ぶのですが、そういう包装容器がデザインできるのではないか、答えがあるのではないかということで、お子さんと高齢者を対象にしたパネル試験を始めました。こういう報告を事務局と専門委員から受けて、まだパネル試験が終わるのはもう少し先ですけれども、工学的な視点からそこの議論をしたということでございます。
  続きまして、食品・化学・医学部会についても、御報告を申し上げます。
  こちらは、今、申し上げました子供の医薬品誤飲、それから染毛における皮膚障害の2件の事案について審議を行いました。
  医薬品誤飲については、こちらの部会でも調査の進捗状況、パネル試験の概要について事務局から説明を受け、そちらを今度は医学的な視点から、少しサジェスチョンを与えるということで議論いたしました。今、申しましたように、高齢者の服用へのリスクを慎重に見きわめながら対策を採る必要がある。高齢者の年齢幅も含めて議論をしたということを聞いております。
  皮膚障害のほうについても、事務局から進捗の報告を受けて、議論をしたということを聞いております。
  私のほうからは以上です。

2.質疑応答

記者 毎日新聞の江口です。
エスカレーターですけれども、以前からのシミュレーションの部分の表記で大分時間がかかっている気がしますが、その辺は大分クリアされてきたと考えていいのでしょうか。
持丸委員長代理
はい。かなりクリアをされてまいりました。
  特に報告書が出たときに言っていただくしかないのですけれども、シミュレーションを何で使ったのかという位置づけを明確にすること、それからシミュレーションというのは非常に具体的な例が出てきますので、それが現実のものとは違うのだが、ある問題をちゃんと検証しているのだということが間違いなく伝わるようにすること、そういう辺りを留意して、大方いろいろな委員の先生方からも御了解がいただけているようですので、大丈夫かなと思っております。
あと、その医薬品のほうのパネル試験ですけれども、これは要するにモデルか何かを作って、それを実際に開けてもらうとかそういう試験なのでしょうか。
持丸委員長代理
そう考えていただいて結構だと思います。
続けて、あと、電動車椅子でしたか。あれはどうなっているのでしょうか。電動自動車ですかね。
事務局
それにつきましては、過去の事故の状況を、今、事務局と専門委員のほうで調査をしている段階でございまして、それがまとまった段階で、また部会、委員会に御報告をしていくということになります。まだ調査というか全体が調査なのですけれども、物理的な調査(の段階)でしょうか。
日本消費者新聞の丸田ですが、先ほどの医薬品誤飲のことなのですけれども、チャイルドレジスタンスというのとシニアフレンドリーということで、それを技術的なこととして工学部会で検討されて、食品・化学のほうは医学的な分野で検討されているということですか。
持丸委員長代理
そうです。
  もうちょっと正しく申しますと、もともと医学部会のほうから出ている案件ですので、全体としては医学部会のほうで見ていただいております。そこでは注意喚起のこと、もろもろも含めて、もともと医薬品ですから、そちらで見ていただいているのですが、誤飲を防止するのにいろいろな対策があります。その中に実はパッケージで対策が採れるとしたならば、それは工学部会で少し見て、工学部会として検討したものを、私の理解では、最終的に医学部会を含めたところで取りまとめて報告する。このような形になっています。
シニアフレンドリーというのは、今、国際的にも何かそういうのがあるのでしょうか。
持丸委員長代理
CRSFというのは国際的な、つまり英語として通用する単語です。
そういうパッケージとか何かで。
持丸委員長代理
そうです。
  特にパッケージで使われている単語でして、多分、日本の医薬品というのは、ぷちゅっと出すもので専門的にはPTP包装というのですが、そうではなくて、海外は錠剤がたくさんボトルに入っているようなものが結構多いのです。ボトルのほうは皆さんも御存じかもしれない。ボトルの口が空回りする。ちゃんと押しながら回さないと開かない。あれもチャイルドレジスタンス・シニアフレンドリーになっておりまして、既にISOの規格もその辺にはあって、どれぐらいの子供で何分以内にパスして、逆に何歳以上のお年寄りが、何分以内に使えなければいけないというものを満たすものを作りなさいというのが、ああいうボトルなどでは実現できている。
  私は事情をよく知りませんが、日本は余りボトルで、少なくとも処方薬は出しませんので、そういうのを日本の状況に合ったもので、技術的に実現できないかということを考えています。
エスカレーターのほうなのですが、報告書のまとめまでもう一息だということをおっしゃいましたか。
持丸委員長代理
そうです。
めどとか何かありますか。
事務局
いつも同じ答えで恐縮なのですけれども、鋭意、少しでも早く出せるように努力しております。

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