記者会見要旨
(平成26年10月24日(金)17:30~17:46 於)消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

畑村委員長
委員長の畑村です。
  本日の調査委員会は、新たな委員の方々をお迎えしての第1回目の会議でした。
  まず、新たな調査案件として「染毛による皮膚障害」をテーマにして、調査・分析を行うことを決めました。
  染毛による皮膚障害については、白髪染めやファッションとしてのカラーリングなどが身近なものになる中で、1か月以上の治療を必要とする事例も少なくなく、関係機関の努力にもかかわらず、消費者からの相談の件数は減っていません。こうした状況を踏まえて、調査委員会としての再発防止のための調査を行うことにしました。
  次に、家庭用ヒートポンプの給湯機の事案について、担当の専門委員と事務局から報告書素案について説明を受けました。一般の方には、音によって健康上の症状が出てくるということ自体になじみが薄く、また、学術的にも難しい分野の事案ですので、消費者の皆さんにいかに分かりやすく伝えるかに苦心しています。
  さらに、本日は新体制での最初の会議ですので、安全・安心について新しく事故調査に携わる委員と広く価値観を共有できるよう私からお話をした上で、前期の委員も交えてディスカッションを行いました。
  このほか、本日の会議では、申出に関わる事案について、事務局から情報収集の結果が報告され、その内容を検討した結果、2件については調査を行わないことになりました。
  残りの案件については、引き続き、事務局で情報収集を行うことになります。
  調査等の状況については、今回から委員長代理に就任いただいた、持丸委員に説明していただきます。
持丸委員長代理
御紹介にあずかりました持丸と申します。
  私は、工学部会の委員長を務めておりますので、工学部会の議論について、簡単に御報告いたします。
  工学部会では、1件がエスカレーターの案件、もう1つが家庭用ヒートポンプ給湯機の事案について審議を行っております。
  エスカレーターの事案は、報告書の骨子を事務局から説明を受けて、部会の中で審議をいたしました。
  主に、自ら調査の3つのポイントです。エスカレーターのハンドレールのところに接触して持ち上がるという問題、そのために接触を予防するという対策、持ち上がって転落するときの転落防止という対策について議論を進めております。
  現在、報告書の素案みたいなものができつつあるのですが、その分析結果と再発防止策の実現可能性をどうするか。さらに、まだ報告書が専門的で分かりにくいので、その辺りをどうやって表現していくかという議論を進めております。
  家庭用ヒートポンプ給湯機のほうです。こちらの家庭用ヒートポンプ給湯機の事案については、これも担当の専門委員と事務局から追加調査の結果、報告書素案について説明を受けて、審議を行いました。
  委員から、こちらも特に低周波の音に関する専門的な用語がたくさん出ておりますので、これを本質的なところを間違いなく消費者の皆さんに分かっていただくための書きぶりといったところについて幾つか意見が出て、これらを今、報告書として取りまとめている、そういう段階でございます。
  私からは以上です。

2.質疑応答

共同通信の橋本です。
  これは、委員長にお尋ねすればいいでしょうか。新たに選定された「染毛による皮膚障害」ですけれども、委員長もよくおっしゃいますが、いわゆる消費者事故は、ありとあらゆるものがあろうかと思うのですが、その中で消費者からの相談が減っていないあるいは身近であるということをおっしゃいましたが、もう少し、この「染毛による皮膚障害」を選ばれた理由というのを教えていただけないでしょうか。
畑村委員長
選んだ理由と言われても困ってしまう。何で困ってしまうのかというと、そんなことが起こっているのというのを聞いて、私はびっくりして、随分ひどいことが起こっているのを知った。
  だから、どうやって選ぶのか、選んでどうですか、それについて詳しく知っているのですかといっても、私は何も知らないのです。だけれども、言われてみたら、これはひどいことだというより、こういうことを取り上げないといけないというのは、誠にそのとおりだと思いました。
事務局
少し補足をさせていただきますと、こういった化粧品の類いは、相談件数を含めましても、比較的多いということがございます。
  そういった中で染毛の関係というのも、これが特段際立って多いというわけではないのですが、ただ高水準で発生しているということであります。
  そういった高水準で発生している理由というか、どこに要因があるのか、どういった再発防止が考えられるのかというのが事故調査でありますけれども、特に染毛につきましては、製品だけではなくて、例えば美容院のようなサービスなども絡んできます。
  ですから、おそらく成分だけではなくて、もう少し背後にある、なぜ事故につながっているのか、どういうところで止めることができるのか。そういったことを深く見てみるべき案件ではないかということで、これを選んだところでございます。
事務局
もう1点申し上げますと、アレルギー反応と思われるもので、腫れ上がってまぶたまで腫れて目が開かなくなってしまうという、ある意味、重篤な症状が出る例もあるということでございまして、そういった消費者が認識していないような非常に大きな障害が出ることもあるということも含めて対応すべきではないかということで、本日の委員会にお諮りをしたものでございます。
今、事務局のほうから言及がありましたけれども、例えばこういった典型的な症状が出るというのを幾つか御紹介いただけないでしょうか。
事務局
言葉で言ってしまいますと、多いのはかゆみですとか、顔とか頭部の腫れですとかただれになります。ひどいものになりますと、顔の腫れが非常に大きくなって、例えば目が開かないぐらいの腫れになるとか、ちょっと言葉で腫れと言ってしまうと小さく感じるかもしれませんが、大きいものだと、本当に目があかないぐらいになってしまうものもあります。
日本消費者新聞の丸田です。
  関連なのですが、染毛の皮膚障害のことですけれども、これは委員長の御発言の中で、関係機関の努力にもかかわらず、相談は減っていないということがありました。国民生活センター等がテストしたりなどしたことがあったと思うのですけれども、関係機関というのは、要するに、厚生労働省とかそういう行政機関のことでしょうか。
事務局
厚生労働省なども、業界に例えば正しい利用方法とかといった通知などはやっているようでありますが、ただ、相談事例の数字を見てもなかなか減っていないというところがありますので、そこの要因を探ってみたいということを考えています。
これはまず調査するに当たって、部会なのですが、工学部会ともう一つ何でしたか。
事務局
食品・化学・医学等事故調査部会です。
ここはサービスもやるのですか。
事務局
サービスについては、いろいろ案件によってでありますが、どちらかというと皮膚障害でありますので、医学的な面が強くて、そこにサービスが絡むということでありますので、そちらの食品・化学・医学の部会ということです。
それと、これを選定して調査を始めた日付としては、いつになるのですか。今日付になるのですか。
事務局
今日で結構です。
染毛の関係ですが、これまでの申出案件に染毛によって障害を生じたというものはあるのでしょうか。
事務局
染毛に絡むものは1件ございましたが、ただ、今回はそういう1個の事故とかを見ていくというよりは、もう少し多数の事例の中からいわゆるテーマ選定という、子供の医薬品の誤飲事故のときに申し上げたようなスタンスでやっていこうと思っています。
すみません。確認なのですが、ヘアカラーリングのことについて、薬事法との関係も出てくるかと思いますが、原因究明機関として国民生活センター等もあると思いますけれども、厚生労働省の研究機関などというのはどうなのでしょうか。
事務局
どうというのは、連携などということですね。
はい。
事務局
そこまで具体的なアイデアは特にございませんけれども、そこはこれからやっていく中で必要があればやるでしょうし、もちろん、いろいろな方々の知見もいただきながらやっていくというスタンスです。ただ、具体的にはまだそこまでアイデアはございません。
厚生労働省とか他省庁との連携というのが、特に必要な分野かと思うのですが。
事務局
特に、最後何か出口が出てきて、それを実際に動かしていくという段になりますと、もちろん厚生労働省さん、関係省庁さんとの連携というのは大事になってまいります。ただ、調査の段階ではまだ具体的にここはどこというところまでは思い至っていません
別件で、最初の御発言でエコキュートの報告書案について議論をした。たしかエコキュートは先月も報告書案について議論をしたという御発言があったと思います。ある程度調査が進んでいるのは、今、進めている中ではエコキュートが一番進んでいると考えていいのですか。
持丸委員長代理
そうですね。エコキュートの案件のほうが、比較的調査の報告書のまとめのものは近づいていると考えていただいていいと思います。
難しいのは、やはり音によって健康被害が出るということをどう分かりやすく伝えるかということなのですか。
持丸委員長代理
そこは何とも申し上げられないのですけれども、低周波音と健康の関係というのは、科学的にまだ十分に解明されていないのが実態です。その中で、どういう対策が採り得るか、リスクを下げられるかというところを議論していて、大方、そのめどが立っている中で、あとは報告書の書きぶりその他を最後、落とし込んでいる段階、このようなレベルだと思います。

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