平成25年版消費者白書

コラム6

ソーシャルゲーム-コンプガチャと景品表示法-

消費者庁は、2012年5月18日、ソーシャルゲームなどにおける「コンプガチャ」が、景品表示法で禁止されている「カード合わせ」に当たるとの考え方を公表しました。

インターネットで遊ぶオンラインゲームの中でも、携帯電話やスマートフォンを利用するソーシャルゲームは、いつでも気軽に遊べることから、ここ数年、爆発的に普及が進み、急激に売り上げを伸ばしています。専用のハードやソフトが必要な家庭用ゲーム機とは違い、登録が無料のオンラインゲームは、イベントが次々と追加され終わりがなく、有料アイテムの購入により無限に課金し続けることが可能です。

なぜ、無料のゲームが高額利用になってしまうのか?対戦型のゲームでは、まずは敵を倒すための武器やカードなど必要なアイテムを入手し、さらにアイテムを強化し、それらを使ってミッションをクリアし先に進めていきます。クリアしないと先に進めなかったり、また、進めていくと敵は増々強くなってくるため、ユーザー同士でチームを組んだり、さらに強いアイテムが必要となります。特に、強いアイテムは有料であり、チームの仲間が課金して強くなれば、自分だけ弱いままでは居づらくなってしまいます。

アイテムの入手方法の一つとして、ガチャと呼ばれる方法がよく見られます。ガチャはいわゆる「くじ」のようなもので、何が出るかは分かりません。毎日無料で行えるガチャもありますが、ゲームをより有利に進めるための希少なアイテム(以下「レアアイテム」という。)は、ほとんど入手できないので、レアアイテムを入手するために有料ガチャを行うことになります。

さらに、期間限定で次々開催されるイベントでは、特定のレアアイテムを集め、全てそろったら超レアアイテムと交換できるというような「コンプガチャ」が出てきます。その超レアアイテムを入手するとほぼ無敵となるため、その超レアアイテムを入手するために有料ガチャを行い続けることにより、あっという間に数万~数十万円の高額利用になってしまいます。

コンプガチャとは、オンラインゲーム内で、「ガチャ」と呼ばれる有料のくじで得られる特定のアイテムを数種類そろえる(コンプリートする)ことで、レアアイテムを得られる仕組みです。なお、「ガチャ」という有料のくじ自体は、「ガチャ」を通じてアイテム等を購入するという一つの取引と考えられ、取引とは別にアイテム等が提供されるものではないため、景品表示法の景品規制の観点からは問題とならないとされています。

一方、ソーシャルゲーム各社はコンプガチャを終了させ、業界団体はソーシャルゲームの利用者にとって、安全・安心な利用環境を目指すための団体を発足させ、ガイドライン策定など安全利用のための取組が始まっています。

しかし、未成年の子どもが、「無断で親のクレジットカードを利用していたため多額の請求を受けた。」、「全て無料で遊んだつもりが利用料の請求を受けた。」など、未成年者が自覚のないまま多額の課金をされてしまう事例などの問題が依然として発生しています。

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