平成25年版消費者白書

第1部 消費者行動・意識と消費者問題の現状

第3章 消費者問題の動向

第2節 生命・身体に関する消費者事故

( 2 )主な事故事例と事故の傾向


【2012年度の主な事故事例】

2012年4月に大阪府で、7月には岩手県で、機械式立体駐車場で小さな子どもが身体を挟まれて死亡する事故が相次いで発生し、大きな社会的関心を集めており、消費者庁と国土交通省では、2007年から2012年7月までに、上記の事故を含め31件の機械式立体駐車場での事故があったことを把握しています。これらの事故は、立体駐車場の中に人がいることを把握しないまま駐車装置を操作したり、子どもが予期せぬ行動をしたことにより発生したものと見られています。

また、2012年10月に石川県でエレベーターに挟まれた女性が死亡する事故が発生しました。エレベーターは日常生活には欠かせないものですが、上記のほかにもエレベーターの扉や隙間に体を挟まれたり、中に閉じ込められるといったエレベーターによる事故情報も寄せられているなど、多くの危険が潜んでいます。2009年9月28日以降に設置されるエレベーターには戸開走行保護装置などの設置が義務付けられていますが、それ以前に設置されたエレベーターも数多く存在しています。

2013年2月に発生した長崎県のグループホームでの火災死亡事故では、製品回収(リコール)を行っていた加湿器が火元であった可能性が高いとの発表が製造事業者からありました。事業者による製品の交換・点検・修理等が行われているものの、リコール情報が行き届かなかったなどの理由により消費者がリコール対象製品を知らずに使い続け、事故が発生する場合があります。

高齢者が被害に遭うものとして、介護ベッド用手すりによる事故が消費生活用製品安全法の重大製品事故として毎年報告されており、2012年度は8件報告されました54)。これらの事故は、介護ベッドの手すりと手すりのすき間等に首を挟み死亡に至ったものや、腕や足などを差し込み骨折するなどの重傷事故となっています。


54)

第1部第2章第2節「介護ベッド用手すり等による重大事故」参照

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