平成25年版消費者白書

第1部 消費者行動・意識と消費者問題の現状

第2章 特集 高齢者の消費者トラブル

第2節 高齢者の消費者トラブルの実態

( 2 )財産分野に関する高齢者の消費者トラブル


【最近の高齢者の消費者トラブルでは、金融商品が大きな課題】

2012年度の高齢者の相談を商品・サービスごと(以下「商品別分類」という。)に、件数と1件当たりの平均既支払額で表すと、「金融・保険サービス」が相談件数、平均金額ともに他の商品別分類を大きく上回っており、相談件数が4万件を超え、平均既支払額も約159万円と高額で高齢者の消費者トラブルにおける大きな課題であることが分かります>(図表2-2-15)

相談件数では「食料品」、「運輸・通信サービス」が次いで上位となっています。「食料品」は、健康食品の送り付け商法が急増していることも影響し、相談件数は約2 万6,000件、平均既支払額は約2万8,000円でした。また、「運輸・通信サービス」は約2万3,000件、平均既支払額は約4万円でした。

一方、65歳未満の相談を見ると、最も相談件数が多いのは「運輸・通信サービス」の約17万件で、それに次ぐ「金融・保険サービス」の約6万件と比べても10万件以上多く突出しており、平均既支払額は約4万3,000円でした(図表2-2-16)。3番目に件数が多いのは「教養娯楽品」で約4 万2,000件、平均既支払額は約5万3,000円でした。

相談の対象となる商品別分類は、件数、平均既支払額とも高齢者と65歳未満では異なることが確認できます。特に、「金融・保険サービス」の平均既支払額は65歳未満では約44万9,000円で、高齢者とは100万円以上の差が見られ、高齢者は深刻な状況となっていることがうかがえます。31)

高齢者のトラブルは「金融・保険サービス」が件数、平均支払額とも深刻

 

65歳未満のトラブルは「運輸・通信サービス」の件数が突出


31)

図表2-2-15、図表2-2-16で表した商品別分類の平均既支払額は、無回答(未入力)を0と仮定して算出した金額 である。無回答(未入力)を除いた件数での平均既支払額は、高齢者の「金融・保険サービス」は約437万円、「食 料品」約4万9,000円、「運輸・通信サービス」約11万2,000円となる。65歳未満の平均既支払額は、「運輸・通信サー ビス」約8万7,000円、「教養娯楽品」約10万7,000円、「金融・保険サービス」約203万9,000円となり、高齢者との 差は200万円以上となる。

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