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岡村消費者庁長官記者会見要旨
(平成28年11月2日(水)11:00~11:34 於:中央合同庁舎第4号館6階 消費者庁記者会見室)

1.発言要旨

皆様、こんにちは。先週の会見において、10月12日に特別用途食品の品質管理について、全16社に対して64品目についての外部試験機関での試験結果の報告を10月21日までに消費者庁に提出するようにと依頼したことをご報告いたしました。
そのうちの1社の1品目については最新の分析が10月31日となりましたので、全ての報告がそろいました本日、精査の結果をご報告します。
先週の段階でも63品目については結果が来ておりましたので精査は進めていたのですが、本日、大変残念ですが、その63品目のうちの1品目について許可基準を満たさない場合があることが判明いたしましたのでご報告します。
なお、当該品目について販売先は把握しているとのことでありまして、この事業者のホームページでは既に販売を中止し、返品を受け付けていることを周知していると事業者から消費者庁に報告されております。
今回の結果を受けまして、当庁としては特別用途食品の品質管理についても、事業者に定期的に外部の試験・検査機関の分析結果を報告させるようにしたいと考えております。

2.質疑応答

共同通信の平田です。
この業者の名前と、これは取消しとかにはならないのですかということと、類型では病者用なのか妊産婦用なのかと、どういった種類の食品についてなのか、あと販売数について。

病者用でございます。たんぱく質調整食品と言われているもので、販売先は卸業者を通じて病院、あとは自社の通信販売とのことですが、まず、私どもは今の段階で取消しということは考えておりません。なぜなら、この会社の報告状況、そして、現在当該会社のホームページでアナウンスされていることから見ましても悪質な信頼関係違反とは認定していないからです。
具体的に申しますと、今回の検査では低たんぱくの食品の1品目が基準よりも微量だが多かったということです。私どもの調査では1品目のみの不備の報告だったのですが、会社の方では直ちに販売中止の判断をし、同時に本日付のホームページの案内では、会社の方でもう1品目、最新の検査では大丈夫ではあったが、古い検査で若干の不備が見られるので品質管理を徹底するためにもう1品目、つまり2品目について、念のための販売中止に関するお知らせをしたということでございます。長野県松本市のキッセイ薬品工業株式会社様です。

「キッセイ」はどう書くのですか。

「キッセイ」は、片仮名で「キッセイ」、キッセイ薬品工業さんです。薬品会社であられますので、品質管理については非常に丁寧かつ誠実、かつ厳正になさっているということを、私ども理解しております。

安全性の点ですけれども、低たんぱくご飯とかだと、多分、そのたんぱくの量が多いと腎臓病の人が食べてしまったら結構危ないと思うのですけれども。

そのとおりです。ですから、今回の検査では1品目のみ、これも「げんたそうめん」という商品名ですが、平仮名で「げんたそうめん」のみが判明したのですが、会社の方で最新の情報では基準どおりではあったが、過去に「げんたうどん」でも品質の安定しないところがあったということで、早々に2品目の販売中止に関するお知らせというホームページのアナウンスメントが出ております。

過去に「げんたうどん」というのは、今は販売されていないということですか。

いいえ。今も販売されているのですが、今回提出していただいた最新の検査では合格していたけれども、会社の方で念のために、古い試験で超過している数字があったので、自主的に販売中止をアナウンスした。引き続き品質管理の適正に努めるという会社から再発防止のコメントも頂いております。

この「げんたうどん」も、63品目の中に含まれているのですか。

そうです。ですから63分の2です。今回販売中止になったのが。

その2つとも、その許可を得ているたんぱく質の量が多かったということですか。

すいません。そこが分かりにくいので、もう一度言いますが、今回の検査では63分の1が不備で、それが「げんたそうめん」。ただ、会社の方で念のために、「げんたうどん」についても販売中止にすると。今回の検査は最新の分析結果を確認しましたので、「げんたうどん」の方の分析結果は問題なかった。会社が自主的に過去に遡って確認したところ、「げんたうどん」についても不備が見られるロットがあったので、念のために2品目とも販売中止にする。会社は11月1日から「げんたそうめん」の販売を中止し、本日、11月2日から「げんたうどん」の販売を中止したと。
あくまで「げんたうどん」の方は、今回の検査は通ったけれども、会社において自主的に念のために中止しているということでございます。

分かりますけれども、たんぱく質の量が許可を受けていた基準よりも微量多かったと。
食品表示企画課

補足をさせていただきます。低たんぱく質食品ということで許可をしているものでございます。たんぱく質の量が少ないことで許可をしておりまして、この「げんたそうめん」に関しましては、一応ご報告いただいているところによると、最大で実測値で0.4グラム、100グラム当たりですけれども、超過していたことが分かった。これについては、先程長官からご説明いたしましたけれども、こちらは今回の調査で、消費者庁で頂いた報告を比べてみて申請書とちょっと違っていたので確認をさせていただいたところ、このような形のご回答があったというところでございます。
更に、昨日、「げんたうどん」については、今回特に提出されたものに関して問題はなかったので、こちらとしては大丈夫と思っていたのですけれども、会社様の方が独自に過去まで遡って品質管理を徹底的に洗い直したというときに、最大で0.2グラム超過しているものがあった。100グラム当たり0.2グラム超過しているものが実測値としてあったので、そちらについても販売を中止したというようなことがご報告されているというところでございます。

「げんたそうめん」については、たんぱく質の量が基準よりも少し多かったということですよね。
食品表示企画課

そうなります。

安全性はどうですか。
食品表示企画課

そちらについてですけれども、こちらとして、今現状、販売されているものに関して健康被害情報というのは、こちらの方に届いていることはありません。会社の方からも聞いておりません。
あと、今回の量が100グラム当たり0.4グラムということでございます。通常、一般的に腎臓病は病状によってちょっと違うところはありますけれども、一般的には1日当たり標準体重で0.6グラム~0.7グラムという、60キロにすると約40グラム程度、たんぱく質を摂取するということですけれども、この0.4としますと、仮にですけれども、そうめんで毎食、3回食べたとして、1日当たりで3%程度の摂取の割合になっているので、こちらとしては、今現状として、大きな影響はないというふうに判断はしております。

この事業者様のホームページでニュースリリースの形で数字も出ておりますので。

NHK、合瀬と言いますが、そうするとさっきの「げんたうどん」は過去にそういう結果が出ていたのに販売を続けていたということですか。

そのとおりだと思います。

今回、改めて検査を求められたのでそれも一緒に出しましたと。

いいえ。今回は最新のデータしか私どもには出していません。

それでは出なかったと。過去に検査をしたときにそれが出たけれども、要するにそういうロットがあったけれども、そのまま販売はしていたということですか。
食品表示企画課

そちらについてご説明、ちょっと補足させていただきますと、会社様の方の製品管理では本来一定以上は許可基準を満たさないこととなっていたのですけれども、そこをちょっと製品管理の方の考え方を間違えていたというところがありまして、本来では会社の方は大丈夫だと判断して考えていました。それが今回、消費者庁が本当にそうなのですかという確認をさせていただいたときに誤りに気付いたというところでございます。どうしても原材料由来でばらつくところがあります。幅を持って製品規格、通常、食品ですので管理されているものでございますので、全てのロットで外れているというわけではなくて、たまに外れていたものが過去にあったのでということで、「げんたうどん」については今回、販売中止を製品管理が難しいのでやめますということのご報告を頂いているというところです。

事例からすると、日本サプリメントが要するに規定量を満たしていないのが分かったのにずっと販売を続けていたというのと、そんなに変わらないような気がするのですが、その場合、取消しと取消しでないところの判断というのはどうして違ってくるのですか。

日本サプリメントの場合は、科学的な知見により当初の許可条件と違う状況になったときには消費者庁に連絡してくださいという許可条件を付していたにもかかわらず、2年にわたって何も言ってこなかったということが悪質と判断した根拠になっています。
今回は、確かに事実として過去の数字でそういったことがあったということが今日判明しましたから、つまり「げんたうどん」に……

会社は把握していたわけですよね。

会社にそこのあたりはこれから事情を聞いてみますけれども、少なくとも今の段階では会社としてはプラスマイナスの許容範囲があると思っていたのだそうですから、日本サプリメントのように不備であることを分かったまま2年以上放置したというのとは違うという判断で、今のところ悪質とは考えていないと申し上げた次第です。会社はプラスマイナスの許容範囲があったと理解していたということですので、そこがちょっと違うとは今、思っています。

分かりました。1つだけ教えてほしいのですが、こうした製品の検査って企業には一定期間の検査を義務付けているのか、それともそれはもう自主的に検査を任せているのか、それはどちらですか。
食品表示企画課

申請のときに品質管理ということで、まず自社分析はロットごとにするのか、定期的なのかというのは会社さんで品質管理の考え方がありますので様々ですけれども、こちらの要件というか、許可申請書に付随させて記入していただくところについては、自社分析だけではなくて定期的に外部の試験検査機関で試験をしてくださいというお願いをしているところでございます。

それはそういう依頼をしているというだけで、しているかどうかの確認はしていないと。
食品表示企画課

そうです。そちらについての報告というのは求めていなかったので、今回調査させていただいたところでございます。

分かりました。
データ・マックス、木村です。
超過した原因についてキッセイ薬品工業さんの方では何か説明されているのでしょうか。

ホームページによりますと、社内で適正な品質管理が実施されなかったことが原因ですと、今回の事態について書いておられます。たんぱく質の含有量は製造ロットごとに外部公的機関に委託して検査いたしておりましたが、社内で特別用途食品の許可基準や製品規格に対する誤認がありましたことと、その点に対するチェック体制に不備がございましたとのニュースリリースが本日出ております。

例えばキッセイ薬品工業さんの方から消費者庁の方に、こういう点が良くなかったので今後、今、こういうふうに再発防止のために何か取り組んでいますとか、そういう説明というのはあったのでしょうか。

それについては今のところまだありません。私どもは今回の調査では1品目のみが不備であったということでご報告するつもりで今朝までいたのですが、今朝になって会社から連絡があって、「げんたそうめん」だけでなく「げんたうどん」についても販売中止にするということを知った次第です。

時事通信社の申と申します。
確認ですが、先程の「げんたそうめん」のたんぱく質の超過ですが、最大で0.4グラムで大丈夫ですか。
食品表示企画課

大丈夫です。

これはたんぱく質を低たんぱく質でないといけない患者の人が毎食、そうめん3食食べたとしても影響はないという。
食品表示企画課

先程もご説明しましたけれども、影響はほとんどないと考えております。

フジテレビの細田ですけれども、この「げんたそうめん」と「げんたうどん」は販売中止ということなのですが、自主回収もするのですか。

販売先は全てほぼ把握できているとのことですので、会社の方ではしかるべき対応をとるものと期待しております。

あと、先程の1日当たり60キロぐらいの体重の方が40グラムぐらい摂取してよいということだったのですが、これは健康な方ですか、それとも……。
食品表示企画課

こちらなのですけれども、慢性腎不全の方という形ですので、腎臓病でも様々ございますので、参考例で出させていただきましたので、病状によって若干変更はあると考えていただければと思います。

産経新聞の篠原です。
「げんたそうめん」の流通はどれぐらいの量が出ているのか把握していますか。

これも会社側のニュースリリースによればですが、「げんたそうめん」については1996年から発売、病者用食品としての許可日が2000年2月25日。昨年2015年度の売上高が約1,000万円と参考資料として載っております。

読売新聞の岩崎でございます。
今回の調査の経緯をいま一度確認させていただきたいのですけれども、調査をしたのはトクホの調査をしたのと同じタイミングで特別用途食品の方もやろうということになったのでしたかという確認と……

トクホの件が先に起こりました。同じように健康増進法で消費者庁が許可をしている特別用途食品についても法律の現行法令の立て付け上は、定期的に事業者の方から報告をさせる形にはなっていませんでしたので、先程のご指摘のとおりです。今回、トクホの件で私ども消費者庁としてできることはやりたいと思いまして、特別用途食品の方も調査を事業者に許可対象事業者ですので把握しておりますから、全社に数字の報告を依頼したという次第です。

63品目はこれで全部という。

はい。プラス最新の数字が遅れておりましたものも今週月曜日に来ましたので、本日の報告は64品目全部を精査した上で、1品目だけ規定よりもたんぱく量が多かったという意味で不備があったと。1品目のみ不備で販売中止というご報告を、単に調査の報告であればするところでありましたが、今朝の段階で会社の方で自主的に点検したところ、過去に「げんたそうめん」だけでなく「げんたうどん」の方にも不備のある検査通知があったので、今回提出した数字は大丈夫ではあったが、「げんたうどん」についても併せて販売中止にするという会社の判断がありましたので、それも併せて皆様にご報告しております。

64品目というのは勉強不足で恐縮なのですが、これは流通しているというか、全部今売られているという理解でよろしいでしょうか。
食品表示企画課

品目数は許可数として今実際に掲載させていただいているのですけれども、実際ちょっと時点をいつにするかによるのですが、失効届が出ているものも含まれております。
例示ですが粉ミルクなどで、製品のリニューアルの関係で再許可というか新しく許可を受けているものもあります。その関係でちょっと重複していて、市場にあるかどうかというと工場から出て賞味期限内のものが過去の製品であって、新たに許可したものも製造開始して出荷しているという、ちょっとダブりがあるところがあります。正確に今市場にどこまで出ているかというところについては、何品目かというのはちょっと特定が難しい状況でございます。

では、少なくとも許可をした64品目ということではあるわけですね。
食品表示企画課

そうですね。

検査結果は64体数字は来ているということですから、売られている、いないにかかわらず、64品目許可の対象の全ての品目について数字が出たということでございます。

この64品目をつくっている業者の数で言いますと何業者ということになりますか。

16社でございます。

NHKの阿部です。
全然話題が違うのですけれども、子供の事故について伺いたいのですけれども、今日も正に今連絡会議が行われていると思うのですけれども、先日も窒息事故で注意喚起されたように、子供の不慮の事故というのは後を絶たなくて深刻な状況が続いていると思うのですけれども、今日の会議である程度その概要というか全体像が示されるともお聞きしていますけれども、そういったその現状の子供の事故の状況をどのように認識しているかということと、今後こういった事故を減らしていくために消費者庁としてどのように取組を進めていかれるのかお考えをお聞かせください。

子供の事故の防止ということは、社会も国も真剣に取り組んでいくべき課題だと認識しております。
そこで今回、子供の事故防止に向けた関係府省庁の連絡会議を開催いたしておりまして、資料は12時から配布いたしますので、詳しくはそちらを見ていただければと思いますが、既にこの会議は今年の春から立ち上がっておりまして、今回が第2回でございます。
今年度の子供の事故防止に向けた各府省庁での取組、更には来年度以降の府省庁間の連携による取組の推進などについて議論することを予定しております。
そして、関係府省庁とは、今年度の取りまとめの方向性についても意見交換を行うこととしておりますので、年度内を目指して何らかの取りまとめを行ってご報告できればと考えております。
消費者庁では子供の事故の実態把握のため、厚生労働省の人口動態調査の分析を進めてきたところですが、今回の会議で阿部記者ご指摘のとおり、子供の事故原因の全体像について、これまでに分析・把握できた内容もお示しする予定でおります。
この一環で、先月24日には0歳児の就寝時の窒息事故について注意喚起したところでありますが、今後も転落、溺水、誤嚥など、その他のパターンの子供の事故についても注意喚起を行うことを検討してまいりたいと思います。
こういった作業を継続して進め、できることから優先して注意喚起を行い、家庭にも事業者にも気付いていただき、事故の発生を減らしていくことを目的としております。
引き続き、メディアの方々にもご協力いただければと思います。

NHK合瀬ですけれども、たびたび申し訳ありません。
先程の「げんたそうめん」の問合せですが、たしか前回の長官会見では63品目は問題なかったというふうな会見内容だったと思うのですが、その後、問合せをされたということですか。

「げんたそうめん」ですか。63品目について問題がなかったとは言っていないはずです。

継続中ということですか。

はい。63品目について精査ができるところから進めているが、64品目めのものと合わせて今日ご報告すると申し上げました。先週の水曜日ですと、その前の週の21日が締切りでしたので、それでまだ精査の途中という状況でした。

失礼しました。一方でトクホの方は、私、昨日の記者レクに来ていないので申し訳ないのですが、トクホの方は全て精査が終わったということで理解してよろしいでしょうか。

トクホについては、現在売られている品目のうち359について数字が出てきましたので、数字が出されたものについて問題はなかったという結果でございます。

それは消費者庁の方で精査をしてということですか。

データの精査ですが、消費者庁で確認いたしました。

そうすると、特別用途食品の64のうちの62とトクホの今販売されている……

販売されているもので数字が出ているものが359。

それは全部消費者庁の方で精査をされて問題はなかったと。

最新の数字で確認したところ、問題がなかったと。私どもが確認できる範囲ではということです。外部の機関に分析を依頼しているところもあれば、自社がしているところもありますので、引き続き自社でしているところについては外部の検査を出してもらうことも考えていきたいと思います。自社といってもいろいろな研究所がありますので。

まだ継続中ということで考えればよろしいですか。

少なくとも7品目については、まだ継続中です。

ニッポン消費者新聞の丸田です。
特別用途食品のことなのですが、先程、健康被害の情報は寄せられていないということでした。「げんたそうめん」の最初は、要するに卸を通して病院食として病院に配布されるものと通信販売でやっていらっしゃるということ……

はい。自社通販があると聞いております。

ということは、特別用途自体は、特別用途ということで、とても品質管理自体が厳格であるべきだと思っています。これは病者の食品ですので、そうすると病院食とか自社のあれで腎不全の方々とかということだと思うのですが、本当に健康被害はないのかどうかというのに対しては、報告義務がないのではっきり言えるのかどうかというのは、私ちょっと疑問だったのですけれども。

正に、現在のところは悪質と判断していないと申し上げたのはそういう趣旨でございまして、本日2品目めの過去にそういったことがあったという会社からの発表を見て、早い方がよいと思って皆さん方に報告している次第ですので、これから事実の確認は鋭意進めてまいります。少なくとも販売中止になっているものについて、早く呼び掛けをいたしたいと考えて今回の発表に至っております。

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